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後悔しない生き方、感謝する別れ。

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2017/06/24 後悔しない生き方、感謝する別れ。

小林麻央さんが34年の人生を終えました。
海老蔵さんたちに残した最後の言葉が「愛してる」
その人生は、時には楽しく、時には苦しく、それでも最期に愛を伝えられる別れをした麻央さんが、とても羨ましく思えました。

 


 

一昨年、従姉が麻央さんと同じく乳がんにより51歳で亡くなりました。
その別れは突然でした。
なぜなら、誰も彼女が乳がんだということを知らなかったから。
家族でさえも。

 

2015年12月19日
従姉のKちゃんが救急車で病院に運ばれました。

 

私は外出から帰宅すると、家族に「Kちゃんが○○病院に入院しちゃったんだけど、場所分かる?」と聞かれて、また胆石にでもなったのかな?と思っていました。
入院先が我が家から近い病院だったので、その日の内に両親が見舞いに行くと、私にもすぐに病院に来いと連絡が来ました。
病院へ行き、病室に入り姿を見て、ああこれは助からないのだなと、私は一瞬で分かってしまいました。

 

急なことで動転している家族や親戚たちの話を聞いて、状況を把握しました。
乳がんがステージⅣで、肺、骨、脳、肝臓などに転移をしている。
肺は両肺とも胸水が溜まり、肺の機能が停止している。
腫瘤が胸の皮膚を突き破り、すでに壊死している。
今やれることは、医療モルヒネで痛みを緩和させることだけ。

 

医師も驚いたでしょうが、家族も身内も全員が驚きです。
乳がんで手の施しようがないということに。

 

従姉のKちゃんは俗にいうニートでした。
実家の自室に籠り、もっぱら漫画と韓流ドラマを愛するニートでした。
母の実家なので、何かあれば親戚中が集まる家でしたが、Kちゃんはそんな身内の集まりでも自室に籠り、顔を出さない人でした。
人付き合いをしないKちゃんが、唯一身内で心を開いていたのは、私の母でした。
私の母はおせっかい焼きなので、ニートだろうと何だろうと、パーソナルスペースに入ってしまえる鈍感な人なので、Kちゃんが唯一話の出来る相手だったのかもしれません。

 

母は1週間前にKちゃんに会っていて、その時は咳き込んでいて、足が痛くて動くのが辛いと言っていたそうです。
年齢は50歳を過ぎているし、ニートで運動不足だし、ヘビースモーカーだし、いつ会っても具合が悪そうな態度しかとっていないので、その日もいつもの具合の悪さなんだろうと思っていたそうです。
本人も更年期だから生理が止まったり、熱っぽかったりしているのかもと言っていたそうです。

 

Kちゃんは何十年も前に無職になってから、国民健康保険に未加入でした。
おそらくそれが理由で病院にも行かず、もちろん健康診断すら受けていませんでした。
その結果がベッドの上で悶え苦しみ、余命幾ばくかの姿になりました。
誰もかれもが茫然自失。

 

12月20日 夜
その日の私は夜までレッスンだったので、仕事を終えてから病院へ行きました。
今夜が危ないだろうということで、集まれる親戚が皆、病院へ来ていました。

 

12月21日 深夜
日付が変わった頃にKちゃんは旅立ちました。

 

私はホッとしました。
病院でのKちゃんは痛みに苦しみ、叫び続けていました。
モルヒネで朦朧とすると、今まで挨拶もしてこなかった叔父さんや叔母さんの名前を呼び、昔の思い出を話しだしたり、誰々に会いたいだのと話し出したり、
薬が切れると、私の母に「水が飲みたい、背中を摩って、医者を呼んで」と縋りだしたりと、意思があってか無くてか分かりませんが、最期まで本人のなすがままに生きていました。

 

突然の別れです。
本人も驚きでしょう。

 

Kちゃんの携帯電話を渡され、私が友人関係に連絡を取る役目を授かりました。
唯一あった友人らしき方とのメール。
病院に運ばれた12月19日は、友達と会う約束をしていて、具合が悪いのでまた今度と断りを入れていました。
その方に、Kちゃんが亡くなったという連絡をしました。

 

Kちゃんの両親と兄妹は、もっとKちゃんと向き合っていればよかった、あれをしてやればよかったと後悔ばかりを呟いていました。
私の母は、その時にもっと具合を見てあげられたら良かったと悔やんでいました。
突然の訃報を知らされた友人は、ただただ泣いていました。

 

そこにあったのは「後悔する別れ」でした。

 


 

小林麻央さんを羨ましいと思ったのは、そういう別れがあったからです。
麻央さんは自分の体のことです、色々と分かっていたことでしょう。
それに向き合い、生きる努力をし、愛を持ってお別れをしていきました。

 

沖正弘導師の残された言葉に《生命即神》という考え方があります。


 

《生命即神》について

人間は一人一人がかけがえのない尊い存在であり、人生はたった1度の尊い人生ですから、人間として本当の生き方をしていれば、今日の一日、今の一瞬がいかに尊いものであるかを感じ取ることができます。
この本当の生き方をするためには、「私たちにとって一番大切なものとは何か」を悟り、その大切なものを最も大切にする生き方を、生活の中で実行していかなければなりません。
一番大切なものとは、それがなければ一切のものは存在し得ない根本的なもの、すなわち生命のことです。
私たちは、生命そのものの存在です。
生命によって生み出され、生かされて生きている存在です。
このことを理解できたときに、生命ある総てのものに尊さを見ることができ、そこに神の働きが存在することが理解できるのです。
生命すなわち神は、私たちに備わっている能力が最高に発揮できる状態の時、最もよろこんで下さいます。
よろこびを得るためには、人間として自然で無理のない生き方をすること、すなわち条件心を除いて、とらわれない心で他に自己を捧げる生き方をすることです。
また、心身に適応力をつけ、積極的な生き方を心がけることです。
この生命の法則に沿った真実の生き方が、喜びにつながる生き方なのです。

(沖正弘導師 沖道ヨガ生活行持集より)


 

同じ病気をしていても、麻央さんに有り、Kちゃんに無かったもの。
命を喜ばせる積極的な生き方。
麻央さんは最期に愛を囁き、海老蔵さんたちに生きる力と喜びを残しました。
私もそういう生き方をして、いつかの時を迎えたいと思いました。

 

命はいつ尽きるか分かりません。
その時に愛を伝えるか、後悔を呟くか、残すもの残されるものの意味の大きな違いがあります。
生きていることに感謝をし、感謝できる命の尊さに気付くこと。
縁があり、出会いがあり、言葉を伝えあい、そこで気付かされる色々な英知。
生きているならば積極的に生きて、その命を喜ばせていきましょう。

 

 

 

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