ヨガとは何だと思いますか？

片岡鶴太郎さんがインド政府公認プロフェッショナルヨガ検定インストラクターに合格なさって、マスコミの前で「ドローイン」という古代インドヨガ呼吸法を行って見せました。

バラエティー番組に出演された浜崎あゆみさんが、毎朝トレーナーが付いてヨガを行っていながらも、ぽっちゃりとした姿が印象的でした。

 

こんなお二人の姿を見て、世間一般的にヨガはどういうものだと皆さんは思ったのでしょうか？

 

片岡鶴太郎さんの姿は素晴らしいの一言です。
６０歳前後の年齢で４年ほどであの姿にまでなられるのは、ヨガを毎日ストイックに行われている身心鍛錬の現れそのものだと思います。

 

かたや、浜崎あゆみさんはステージで活躍されていた姿の方が印象に残っているので、鶴太郎さんとは別の意味で「え？あんな姿になっちゃったの？」と、皆さんは思っているのではないでしょうか。

 

ヨガを行っていれば痩せて当然というのは間違っていると思います。

 

私は《ヨガは生命力を正す行為》だと考えています。

生命力は「生きる力」です。
正常な生命力が病気を治そう、怪我を治そうとする自然治癒力を引き出し、心身を正しく整えてくれるのだと思います。

 

私たち一人ひとり、同じ人は存在しません。
なので、私たち一人ひとりの《生命力》があります。
その力が「この人にはこの姿がベストになる」という、正しい状態にしてくれると思います。
ですから、鶴太郎さんには鶴太郎さんの体、浜崎さんには浜崎さんの体と、あの姿へと導かれた結果なのだと思います。

 

ヨガのインストラクターもガリガリに痩せている人もいれば、ぽっちゃりしている人もいます。
共通していることは「生命力が強い」ということです。

 

ヨガの指導をさせていただいていると「ヨガをやれば痩せますか？」という質問を受けます。
私はいつも「あなた次第です」と答えます。
その人にとって生命力が「痩せた方がいいな」と導けば痩せるでしょうし、「このままの体型の方が健康だ」と導けば変わらないでしょう。
その姿が自分の意思とは違っていたとしても、命が喜ぶならば痩せるだろうし、逆に太るでしょう。
そもそも体が整えば、心も整います。
命が正しく機能しているなら、体型など気にならずに心身とも健康で穏やかな心でいられるので、太っている痩せているという数字の大きさや見た目の次元など、気にならないはずです。

 

ヨガはダイエットではありません。
皆さんそれぞれに秘められた健康や美しさを導き出したり、整えてくれたりする命を喜ばせる行法です。
だから人と比べて頑張りすぎたりもしないことです。
ヨガをして怪我をするということは、命の声を聞いていない状態です。
どこまでなら気持ちが良いのか、どこまでなら苦しまず頑張れるのかと、自分自身と対話をする《瞑想》がヨガとなるのです。

 

人は情報に流されるものです。
現代の「ヨガ」は色んな所に氾濫しています。
なので受け取り方も人それぞれです。
自分にとってヨガはどういうものかというのを、振り回されずに感じて、気づいてください。

 

テレビをつけると、怒鳴り声や怨念のような声が聞こえてきます。
その方たちは息をしていないように見えます。
明日、龍村先生の呼吸のお話を聞かせていただくので、その後にこのことはブログに書こうかと思います。