続けることの難しさ。

ビーンズライフヨガ教室は６年目になりました。
当ヨガ教室にご参加いただきまして、ありがとうございます。

私のヨガ歴は１８年が経ちました。指導させていただくことにゆとりが出来て、毎日皆さんとヨガを行うたびに、色々なことに気づけています。それは自分一人でヨガを行っていては気づけないことばかりで、皆さんの体の状態、お話してくださる言葉に色々と気づかされ、学びになっています。今の私は６年前では想像もしていなかった姿です。ヨガインストラクターにならずに６年前の私のまま今存在していたら、きっと私は何かしらの病気や精神を患っていたと思います。

１８年ヨガを続けています。
学校へ通うように、期限の決められたことを決められた間に経過するのは簡単ですが、自分の意思だけで何かを継続していくことはとても大変です。ましてやヨガなど、皆さんの生活に必要なものでは全くありません。

昨年２月に、皆さんに目標を書いていただきました。
それは、やらなくてはならない目標だけではなく、日ごろ気になっているのに忘れてしまうことや願望なども目標として書いていただきました。
教室の目立つところに１年間掲示していました。覚えていらっしゃるでしょうか？

残念ながら目標を書いてくださった方の半数は、もう教室にはご参加されていません。
健康上、家庭の事情、仕事の都合、いろいろな理由で、本当は続けたいけれどもヨガよりも大事なことがある。家庭や仕事は、生活するために優先すべき大事なことです。健康問題は、ヨガを通して改善していただきたいところですが、身体を動かすことも辛い状態もあるでしょう。

当教室に参加される方はバラバラなので、長い方は教室と共に６年目を迎える方。昨日、初めてご参加された方、色々です。
１０名体験していただくと、その内継続される方は１名です。
ひとり新しい方が参加されると、継続されていた方が数人来なくなります。事情は色々あるでしょう。
教室を始めてみて気づきましたが、ヨガや運動、身体に不安をかかえていて、はなから「私はやれるでしょうか？」と心配なさられている方は意外と頑張ってくださいます。
初めて当教室を体験されたばかりで「ヨガをやりたかったんです！すっごく気持ち良かったです！また参加します」と気合の言葉を残される方ほど、二度目がありません。
意識を持って体を動かすこと＝《運動》は、体のためにとても大事なことです。私の教室でなくてもいいのです、ヨガでなくてもいいのです、体が求めたこと「動きたい」体を動かし続けて欲しいです。

　来る者拒まず去る者追わず

教室経営としては、お客様が来なくなるというのは大変な事態です。
ですが、やる気の有無は私がどうにかするものではなく、ご本人が自らどうすべきかの問題です。
ヨガは競うものでもファッションでもありません。（そういう考えの方は、そういう考えの先生にご指導を受けてください。）
誰かがいらっしゃらなくなっても、空いた場所には誰かが表れてきます。ご縁があるから出会いがあり、去る人が居て、またどなたかが巡ってくる。
先日、龍村修先生の冥想講座に参加した時の講座の中で『因と縁に深く気づいて生きることが瞑想の基本』という一文がありました。
ヨガを始める「因」は皆さんにあります。私のヨガ教室は「縁」です。
「因と縁」因縁があって、私はヨガを始め、インストラクターになり、この地に教室を構えました。
皆さんの「因」は、「健康になりたい」「運動不足を解消したい」「肩こりや腰痛を改善したい」というような「因」がヨガへとむきました。
ヨガという思いの先に、私の教室が存在していて「縁」となり、教室に足が向いたのです。

教室6年目を迎えて、思った通りのこともあれば、思った通りに行かないことの方がほとんどです。

ヨガを行ったときに、気持ちの良い息もあれば苦しそうな息もある。笑顔の人が居れば、苦痛で歪む人もいる。人がすべて違うように、ヨガの多くのポーズもその人ひとりひとりに気持ちの良いものも、悪いものもある。同じポーズなのに、右足と左足とでは強さも弱さも違う。自分の中でさえ前後左右上下バラバラなのですから、まずは「自分が何者であるのか」に気づくこと。

隣の人の両手が床に付いているからと、自分の硬い体を痛めて無理をしないこと。呼吸が行えることが、体が求めていることです。皆さんにとって「ヨガをやっていて良かった」と思えることは、今ではなく数年先、数十年先のことです。目先の良し悪しで気づけないことが、ヨガを継続する意味を持つのです。
ご参加くださる皆様と、６年目も楽しく気持ち良く、時には厳しくヨガを行っていきたいと思います。
これからもビーンズライフヨガ教室をよろしくお願い致します。

さて間もなく確定申告なので、昨年の帳簿の整理をしなくてはなりません。私が継続できないことはこれです。面倒くさいことというのは、気づかないふりをしたくなるものです。でもやらなくちゃ国税庁に怒られちゃう！
少々辛辣に説教臭い内容を書いてしまいましたが、夢見がちで飽きっぽいうお座のB型の私が、ヨガをやり続けていることがむしろ奇跡です。柔軟性や強さは関係なく、たまたま“気”が合っていたのでしょうね。偉そうなことを言っていますが、生きている時間は長いので、そのうちの数分、数時間でも何かと向き合える喜びに、皆様が気付いてくださればと思います。そのひとつがヨガであれば嬉しいな～という思いです。